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常伝導のときの金属状態はどう奇妙なのか?
従来の超伝導を記述する理論として成功したのはBCS理論である。このBCS理論の成り立つ基礎の一つは、超伝導相が実現する前の金属状態がフェルミ液体と呼ばれる標準的な良い金属になっているという仮定であった。しかし銅酸化物高温超伝導体の場合はこの仮定が疑問視されている。大ざっぱにいって、電子がひしめきあっているという効果のために、金属状態は絶縁体になる寸前のところにあり、金属としてはむしろ悪い金属といえる。このことは、下図のように、電気抵抗が温度に比例することや、振動数ωに依存する電気伝導度が普通の金属に見られるドルーデの法則に従わず、1/ωに比例する強いインコヒーレントな応答を示すことに見られる。
銅酸化物高温超伝導体の電気抵抗と交流電気伝導度(振動数に依存する電気伝導度)に見られる典型的な「悪い金属」(インコヒーレントな金属)としてのふるまいの模式図 高温超伝導体物質の持つ特徴のその他の項目
(クリックするとその項目に進めます)
(1)銅と酸素を含む層状物質
(2)電子間のクーロン相互作用の効果が重要な、強相関電子系
(4)超伝導もエキゾティック
(5)銅酸化物超伝導の応用の可能性
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