今田研究室ホームページへ

 この章の最初にもどる 前のページ次のページ


はじめに

超伝導現象が発見されたのは1911年である。この年、カマーリング-オネス(Kamerlingh-Onnes)が絶対温度の4K(摂氏マイナス269度)以下の水銀の電気抵抗がゼロとなり、超伝導になることをはじめて見い出した。また超伝導発生の機構の解明はロンドン(London)など多くの人の貢献をもとに、1957年にバーディーン(Bardeen)、クーパー(Cooper)、シュリーファー(Schrieffer)によって今日、BCS理論として知られる形で結実した(A-2-1参照)。その後、超伝導転移温度の高い物質を探す努力が続けられてきたが、1986年までで転移温度の最高はNb3Geの示す23K(摂氏マイナス250度)だった。ところが1986年になって、ベドノルツ(Bednorz)とミュラー(Muller)がLa2CuO4のランタン(La)を少しバリウム(Ba)に置き換えた物質が30K付近から超伝導の兆候を示すことを発表してから、科学史上特筆すべき集中的な物性研究と物質探索が世界中で繰り広げられ、同系列の物質で次々に転移温度の記録が塗り変えられていった。現在では転移温度が150K(摂氏マイナス123度)を超える物質(水銀、銅、酸素を含む化合物)が見つかっている。銅酸化物高温超伝導体には共通する特徴がある。以下の項目をクリックするとその特徴の解説へと進むことができる。

高温超伝導体物質の持つ特徴

 (1)銅と酸素を含む層状物質
 (2)電子間のクーロン相互作用の効果が重要な、強相関電子系
 (3)常伝導のときの金属状態はどう奇妙なのか?
 (4)超伝導もエキゾティック
 (5)銅酸化物超伝導の応用の可能性

 

この章の最初にもどる 前のページ 次のページ

今田研究室ホームページへ