有機合成化学教室 前ページへ 次ページへ
触媒開発に基づき、分子、機能、秩序の合成をめざす
キーワード:触媒、分子設計、精密有機合成、生物活性、環境

当研究室の目標:「触媒から生命へ」。
オセルタミビルの触媒的構造変換と新規リード創出



呼吸系炭素骨格構築を目指して:
触媒的酸化カップリング反応



連続的迅速ポリオール、ポリアミン合成を目指して

研究課題

1.

複雑分子の全合成を革新しうる触媒反応開発
2. 触媒開発を基盤とするClean, Robust, Concise分子合成
3. 触媒開発を基盤とした新エネルギー社会への貢献
4. 触媒反応開発を基盤とした新コンセプトからの創薬

分子をデザインし合成できる有機合成化学のcreativityを最大限に発揮して、(1)分子をつくる、(2)機能をつくる、(3)秩序をつくる、の3領域の研究を進めていきます。不可能を可能とするぎりぎりの最先端研究を目指し、10〜20年の時間軸を見据えた骨太の研究をおこないたいと考えています。

  1. 分子をつくる:触媒反応開発の立場から、分子合成をクリーンでRobust(=力強い)かつ短工程化していきたいと考えています。独自の合成法を鍵とする、オリジナリティの高い革新的complex molecule synthesisに取り組みます。
  2. 機能をつくる:新触媒反応開発により未知の可能性を持つ分子群の入手を容易とし、これを用いた新コンセプトからの医薬リードの創出に取り組みます。また水素や酸素といった入手容易な低分子を、合成素子およびエネルギー素子として有効に活用する触媒開発にも取り組む予定です。
  3. 秩序をつくる:触媒反応開発を基盤として、複雑系からの分子秩序の創発、さらには分子システムの治療応用を検討していきます。