研究課題
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1.
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膜タンパク質と特異的に相互作用する分子との相互作用解析 |
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2. |
不均一な生体内巨大分子とタンパク質の結合界面の同定 |
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3. |
細胞接着を司る分子と細胞外マトリックスとの相互作用解析 |
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4. |
タンパク質の翻訳を制御する生体分子群の相互作用解析 |
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5. |
タンパク質・生体分子複合体の結合界面を正確に同定する手法の開発 |
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生命物理化学教室では、生体において重要な生命現象に着目し、これらの生命現象において主要な役割を担う蛋白質の相互作用メカニズムを明らかにすることを目的としています。蛋白質の相互作用解析においては、目的蛋白質が、どのような生体分子(蛋白質・核酸・糖・脂質)と、どのくらいの強さで、蛋白質のどの部分を介して、相互作用を形成するかを明らかにします。相互作用解析手法としては、核磁気共鳴法(NMR)を中心とした構造生物学的手法を用いており、蛋白質上における相互作用部位をÅの分解能で決定し、蛋白質の機能を原子レベルで説明することが可能です。このような原子レベルの相互作用情報は、合理的な薬物デザインを行う上においても重要な情報であり、医療・製薬の見地からも重要性の高い研究であるといえます。
当研究室では、生体膜およびその周辺で起こる事象を、中心的な研究対象としています。具体的には、イオンチャネル、GPCRなどの膜蛋白質、コラーゲンやヒアルロン酸などの細胞外マトリックスの構成成分を認識する受容体など、従来までの手法では解析対象とすることが難しかった巨大かつ不均一な分子の関与する相互作用系に対して、独自の手法を用いて取り組んでいます。当研究室に興味ある方の見学を歓迎します。