蛋白構造生物学教室 前ページへ 次ページへ
酵素などのタンパク質や核酸の機能と生体での役割を三次元構造に基づいて解明する
キーワード:核内や免疫系タンパク質、疾患に関わるタンパク質のX線解析による構造生物学

1.核内で機能するタンパク質NML


2.自然免疫に関わるMD-2と脂質との複合体構造

研究課題

1.

タンパク質の三次元構造を解明するX線解析による構造生物学
2. X線結晶構造解析によるタンパク質,核酸などの構造と機能
3. 核内タンパク質の構造生物学
4. 相同組換えに関わるタンパク質の構造生物学的解析
5. 自然免疫に関与する蛋白質の構造生物学的研究

 構造生物学は、タンパク質や核酸などの三次元構造に基づいて、その活性、機能、物性、相互作用、生体での役割などの諸現象を解明します。私たちは、巨大分子量のタンパク質の三次元構造を詳細に解析できるタンパク質X線結晶構造解析法を中核に、生化学、分子生物学、遺伝子工学や蛋白質工学から放射光科学までの学際的な手法を駆使します。こうして、医薬創製の面で希求されている三次元構造情報を構造生物学のアプローチによって得ています。
 このような研究の基盤と目的のもとに、核内で機能するタンパク質や脂溶性低分子をリガンドとする核内レセプター、相同組換えに関わるタンパク質、自然免疫応答に関与する蛋白質による病原性リガンドの認識機構,およびシグナル伝達機構の構造生物学的な研究を進めています。また、シンクロトロン放射光や計算科学など、新たな構造研究法の開発にも積極的に取り組んでいます。