基礎有機化学教室 前ページへ 次ページへ
原子・電子レベルで現象を理解し、分子の自在構築によって物質を科学する

研究テーマ

1.

物質科学・生命科学を支援する高度分子変換法の開発(反応化学・合成化学)
2. 有機化学、無機化学、金属化学の枠を超えた周期表横断型化学(元素化学)
3. 中間体・遷移状態の構造化学と反応機構の解明(物理化学・分光学・理論計算)
4. 合成化学・分光学・計算化学を基盤とした物質創製(物質科学・生命科学)


  基礎有機化学教室では、1)物質の性質・現象を分子・原子・電子といった“化学の言葉”として理解し(観る・知る)、2)原子どうしの結合を自在に操る反応を開発する(創る)、3)機能ある物質をつくりだす(産む) ことを目指し、日々研究を行っています。
 分子レベルでの「ものづくり」は現代社会を支えるキーサイエンスの一つです。私たちの研究室では、1 mの1/10億(ナノメートル;nm)以下という小さな小さな分子を緻密に化学変換する技術の開発に取り組んでいます。また、そのためにはこの小さな世界での出来事を正確に探る必要があります。ここで有効になるのが、計算化学・理論化学であり、物理化学・分光学です。最近の分光学・理論計算の進歩によって、物質を形成する電子の状態や、分子が反応するスナップショットを正確に予測・再現できることがわかってきました。合成化学・分光学・理論計算の3つ手法を柱として、分野横断型の元素化学を展開し、生命現象の解明・新たな物質科学の創出に挑んでいます。


計算化学・理論化学を基盤とした新反応開発・物質創製(Chemistry A European Journal の表紙に採用)


基礎有機化学・元素化学で切り拓く生命科学・物質科学