研究課題 |
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1. |
ASKファミリー分子群のシグナル伝達制御機構と生理機能 |
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2. |
細胞死ならびにストレス応答に関与する新たなシグナル伝達分子の探索 |
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3. |
ストレスシグナルの破綻による疾患発症の分子機構 |
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細胞情報学教室では,細胞内シグナル伝達機構の解析をメインテーマとし,新しい創薬ターゲットの発見ならびに各種疾患の分子基盤の解明を通じて,シグナル伝達研究を創薬的応用に発展させることを大きな研究目標としている。特に,癌,免疫疾患,循環器疾患,神経変性疾患など,多種多様な疾患の鍵を握る分子機構としてのストレス応答シグナルの生理と病理に焦点を当てて研究を行っている。研究手法としては,遺伝子クローニングから蛋白化学に至るまでの分子細胞生物学的手法や,マウス,ショウジョウバエ,線虫などのモデル生物を用いた分子遺伝学的手法を基本としながら,質量分析計によるプロテオーム解析やRNAiライブラリーを用いた網羅的遺伝子ノックダウンスクリーニング系の構築など,随時新しい解析技術のストレスシグナル研究への応用を試みている。これらの手法を駆使して「標的分子と分子機構」を解析する中で,常に「個体と疾患と創薬」を意識しながら新しい薬学分野の開拓を目指している。