研究課題 |
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1. |
超分子タンパク質分解酵素プロテアソームの動作機構の解明 |
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2. |
プロテアソーム機能異常と疾患(がん、炎症、老化、神経変性) |
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3. |
胸腺特異的プロテアソームによるT細胞選択機構の解明 |
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4. |
ユビキチンシステムによる異常タンパク質除去機構の解明 |
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蛋白質代謝学教室では、細胞内の主要なタンパク質分解装置であるプロテアソームによる細胞機能制御機構の解明をメインテーマとし、細胞生物学、生化学、マウス発生工学、酵母遺伝学、ショウジョウバエ遺伝学など幅広い手法を用いて研究を行っています。
プロテアソームはユビキチン化されたタンパク質を分解することにより、細胞周期、転写制御、シグナル伝達、タンパク質品質管理をはじめとした様々な生命活動において必須の働きを担っています。近年、がん、神経変性、代謝異常、幹細胞機能維持、老化などのヒトの主要な疾患や生理作用において、プロテアソームの量や活性の上昇あるいは低下が関与していることが明らかになってきました。しかし、プロテアソームの発現や活性がどのように制御されているのか、またこれらの病態や生理とプロテアソーム機能の増減がどのように関連しているのか、その具体的な分子機構はほとんど未解明です。当教室では、プロテアソームを制御するメカニズム、およびプロテアソーム機能の破綻によりこれら病態に至るメカニズムの解明を目指します。